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「心」ベースの人との関わりを | 子供のモチベーションを引き出す方法


こんにちは、こたつです。


わたしはかつて教育系の大学に通っていて、

学童保育で指導員をしていました。


教員という仕事は辞めてしまいましたが、

けっきょくは人が好きなのでしょうね。


今回は学童保育での実践経験を踏まえて、

子供のモチベーションの引き出し方を

まとめていきます。

人の「心」に気が付きにくい実態

 

子供の言語化していない気持ちというのは、

動作や行動、声色や表情などをじっくり観察してみないと

気が付きにくいものです。

 

ましてや、今の時代はお母さんも仕事や家事などで、

忙しく過ごしている人が多いです。

 

子供のことを観察して向き合う時間は

なおのこと減っていることでしょう。

 

特に、学童保育に預けられている子供は、

共働き夫婦の家庭だったりして、

両親と過ごす時間は少なくなってしまっているのが実態です。

 

学童保育にはたくさんの子供が通っており、

指導員は、ひとりひとりに丁寧にかかわる時間はなかったりするので、

子供の気持ちを決めつけてしまいがちです。

 

どうすれば、モチベーションを引き出せるのか

 

学童保育でのある日、

勉強タイムに宿題をやりたがらない子供がいました。

 

通常であれば、大人の指導は

「宿題をやりなさい」と叱ったり、

「宿題が終わらないと、遊びは無しだからね」と罰を与える

などの方法をとってしまいがちです。

 

言葉にしてしまえば、時間もかからず、手っ取り早いため、

そのような方法を取る人が多くなってしまうのですね。

 

しかし、これでは「叱られるのが嫌だから」「遊べないのは嫌だから」と

子供は外発的動機で動くようになってしまいます。

 

すると、子供の心の内側からモチベーション(内発的動機)を引き出すことが

できなくなってしまいます。

 

内発的動機を引き出さないと、子供自身の好奇心や「やってみたい」という

前向きな気持ちは育まれません。

 

では、子供のモチベーションを引き出すにはどうすればいいのでしょうか?

 

大事なのは、子供がなぜ宿題をやりたくないと思っているのか

その原因に目を向けることです。

 

子供の気持ちを想像してみると、

子供は単にわがままで大人を困らせたくて

宿題を拒否しているとは限らないことがわかります。

 

もしかしたら、その子にとっては

宿題の内容が難しすぎるのかもしれません。

 

周りの子はスムーズに宿題に取り組めているのに、

自分の理解が追い付いていないことが嫌なのかもしれません。

 

そう考えた上で、

わたしは、子供に提案しました。

 

「もう少し簡単な問題から一緒にやってみようか?」

と、その子供のために問題をつくってあげました。

 

すると、子供はもくもくと問題を解きました。

 

そのような丁寧な関わり合いを何日も続けると、

次は私の方から声をかけなくても子供は寄ってきてくれるように

なりました。

 

このような実践から、子供は「宿題がやりたくない」

のではなく、「宿題の内容が難しいからやりたくなかった」

のだとわかります。

人の心は読むものではなく、気が付くもの

 

わたしは子供のモチベーションを引き出すことができましたが、

霊的な能力で人の心が読めるわけではありません。

 

ただ人のことをよく知りたいという動機があり、

人の動作や行動、声色や表情をよく観察することで、

心を理解しようという気持ちがあるのです。

 

本来、人間関係とは時間をかけて「育む」もの

なのではないでしょうか?

 

そうすることで「心」ベースの人との関わりが、

可能になるように思います。 

 

しかし、そのような細やかな気持ちというのは

減ってしまっているのかもしれませんね。